（8）８月３１日（日）　……　クチャ

11:20……クズルガハの烽火台

キジル千仏洞へ向かう道路を外れて道なき道を行く。塩水溝のほとりにそびえている烽火台までクチャから約40分。漢代にトルファンからホータンまで砂漠の中を約10kmごとに築かれた烽火台の一つ。日乾レンガを積んだものなので、長い年月のうちにほとんど崩れてしまったが、ここのものは形が最もよく残っている。根元部分４ｍ四方、高さ17.8ｍ。 クズルガハの伝説。
クチャ

12:00……クズルガハ千仏洞

烽火台から車で約10分。石窟は46あるが、壁画などが残っているのは11だけである。私たちは、11、16、21、23、28、30、32の計７窟を見学した。

13:20……クチャ・モスク

現在新疆ウイグル自治区内にあるモスクのうちカシュガルのエイティガール・モスクに次ぐ大きさを誇り、尖塔の高さではエイティガールをしのぐ。5000人を収容できるという。ふだんの礼拝では中庭に設けられた小さなモスクを使用し、大きい建物を使うのは特別な祭りのときだけ。昔はここに宗教裁判所が置かれていた。

18:00……スバシ故城

ス＝水、バシ＝頭ということで、スバシは水源を意味する。クチャ川上流の銅廠河をはさんで東西両岸にある仏教遺跡。東西それぞれにショウコリン大寺があり、私たちは西のほうへ行った。仏塔や殿堂など多くの建造物が遺されているが、仏像などは日本の大谷探検隊やイギリスのスタインらによって持ち去られてしまった。

19:10……キジ（亀茲）故城

13世紀ごろまで安西都護府が置かれていた。９k�uあったが、いまでは内城の城壁の一部が畑の中に残るだけである。村の名前からピラン故城とも呼ばれる。

09:30……バザール

毎週日曜日には市が立つ。そんなに大きいわけではないが、たいへんにぎわっていた。

21:30……果樹農家

夕食後、近郊の果樹園を訪ねた。ナシ、モモ、リンゴ、ブドウなどを生産している。以前は人民公社の生産大隊であったが、現在は個人経営である。毎年1000元の税金を納めれば、残りの収入はすべて経営者のものとなる。