（5）８月２８日（木）　……　ホータン

09:00……招待所食堂

旅行も５日目。そろそろ体調を崩す人が出てくるころ。油っこい食事に体が馴れず、疲労も重なって腹痛を起こす。おいしいそうな中華料理に惑わされることなく、食べ過ぎないことが肝心だとわかっていても、つい手が出てしまう。

09:45……和田文物展覧館

ホータン近辺やニヤの遺跡からの出土品などを展示している。

10:30……新疆和田玉石収購站

26日に行ったのと同じ場所。玉製品のほかに、ウイグル帽子（16元）やナイフその他土産物も売っている。

12:00……招待所食堂

先発組は12：30に出発する予定だったので早めの昼食をとったが、アクスから来る飛行機が故障で遅れたため出発は16:30に変更された。

16:30……招待所

先発組が空港へ出発。（しかし、空港でさらに２時間半も待たされ、ようやく離陸したのは19:15だった。中国の旅行では、こうした航空機関係の不測の事態は常に起こりうると覚悟しておいたほうがよい）

18:00……民家訪問

旅行社が急きょ、民家訪問を設定してくれた。訪問先はウイグル族の医者の家庭で、３世代12人の大家族である。近所には素っ裸で埃まみれ砂まみれで遊んでいる子どもたちがいたが、この家の子どもたちは身なりがいい。よい暮らしをしていると思ったら、万元戸と聞いて納得した。外国人に見せるのは、かなり裕福な家庭に決まっている。
　ナン、ハミ瓜、トウモロコシ、ブドウなどで精いっぱいのもてなしを受けた。ナンにつけて食べるジャムは何のジャムだったか忘れたが、なかなかうまかった。おなかの薬にもなると言っていた。さすが医者の家だ。
　庭で母親と娘がじゅうたんを織っていた。工場のものと比べれば目は粗い感じだが、ていねいに織られていた。

19:15……白玉河河畔

誰かがロバに乗ってみたいと言ったところ、ガイド君が荷車を引いたロバを待ち構えていて交渉を始めた。ウイグルのおじさんはあきれたような顔をしていたが、ほとんど無理矢理という感じで乗せてもらった。裸ロバの背中はごつごつしていて、とても乗りにくい。ロバの顔が哀しげで、いささか後ろめたい気持ちになった。

20:30……招待所食堂

夕食（そのころ先発組はアクス空港に到着した）